なむなむ!
> 「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、
> 夜の先斗町に、
> 神社の古本市に、
> 大学の学園祭に、
> 彼女の姿を追い求めた。
ということで、巷で絶賛されている作品をようやく。
いやまあ周りの誰やら彼やらが
おもろかったよと言っているのだから
おもろいのだろうと思いながら読んでみたら
案の定おもろかった。
しかしこの感覚っていったいどこまで
共有されるものなのか気になる。
たぶん文化系サークルに所属していた読者諸兄は、
自身がそういう体験をしていなくとも
まあ周りにこういうのもいただろうから
うんうんそうであるなあと頷きながら読むのではないかと思うのだけれど。
では。
では、諸姉は?
そも、
自分の周りには文化系メガネ男子割合が異様に高いため、
体育会系メガネ男子なり文化系メガネ女子なり、
そういった方たちのご意見がとんと聞えてこない。
どうなんだろう。
どうなんだろうなあ。
そしてもしかして
文化系メガネ男子と体育会系メガネ男子とは
考え方が違うものである、と思い込んでいるあたりが
もう既に文化系メガネ男子の考えだったりするんだろうか。
> わけても男たちというのはどいつもこいつも阿呆であり、
> 彼女の好奇心や優しさを己への好意と勘違いしているらしい
> 短絡的思考の持ち主が多数あった。
>
> (中略)
>
> 雲霞の如く発生する即席恋敵たちに私の苛立ちは募り、
> 彼らの方を掴んで「彼女はおまえらなど眼中にない!」と宣言したくなったが、
> 相手へ放つ毒舌の矢はより勢いを増してこちらへ跳ね返る。
> 「チクショウ、俺も彼女の眼中にない!」と私は呻いた。
いかにもいかにも。ああそうなんだよなあ、と納得してしまう。
これは全ての男子に共通することなんじゃないかなあと思ってしまう。
どうなんだろう。