ほん

ふぁんたじー。

上橋菜穂子『獣の奏者』読む。 「闘蛇編」「王獣編」とこの物語に出てくる2匹の獣を副題として、2006年に発刊。 主人公は、10歳の少女であるエリン。 上巻「闘蛇編」は、戦闘用に飼いならされている 闘蛇(わずか数十の闘蛇で千騎の騎馬兵を圧倒する…

新刊ベスト

新刊もとりあえずな3冊。 新刊 1位:高橋源一郎・柴田元幸『小説の読み方、書き方、訳し方』(河出書房新社) 2位:青木淳悟『このあいだ東京でね』(新潮社) 3位:大森望・日下三蔵編『虚構機関 年刊日本SF傑作選』(創元SF文庫) 1位 またかよと自分…

旧刊ベスト

残念ながら今期もあんま本読んでなくてこれだって言えなかったりする。 とりあえずな3冊はこんなカンジ。 旧刊 1位:保坂和志『書きあぐねている人のための小説入門』(中公文庫) 2位:ボルヘス『七つの夜』(みすず書房) 3位:宇田賢吉『電車の運転』…

ブックレット

そんなこんなで久しぶりにひょっこりでてきたのはなんでかっつーと、 そろそろ毎年恒例(自分的には)な、ブックレットの時期だからだったりする。 ということで、2008年10月15日から2009年4月14日までに読んだ本の ベスト3ー。

このあいだとうきょうでね

青木淳悟『このあいだ東京でね』(新潮社)を読み始める。 青木淳悟は『四十日と四十夜のメルヘン』で新潮新人賞と野間文芸新人賞を取り、 「クレーターのほとりで」が三島賞の候補作となった脅威の新人。 ……だったのが、もう4年前か。 その最新作は中短編…

とーくしょー

あんま褒めなかったのでこういうことを書くのもアレなんだけど。 1月16日に大森望と日下三蔵のトークショーがあるそうです@三省堂 東京創元社刊『虚構機関 年刊日本SF傑作選』発売記念 大森望さん×日下三蔵さんトークショー @三省堂書店SFフォーラ…

ふと その2

『虚構機関』にある大森望の序文で SFは元気です。 てあるけれど、何ともこのセリフをみるとマジョタクを思い出すわけで (売れ行きが)落ち込んだりもするけれど、SFは元気です。 と脳内で修正してしまう。 ああ自分がついったーをやっていればついった…

しゃくめい

一言だけ前の記述に対して釈明すると、 やはり型から外れているものを読み続けていくと 違う刺激が欲しくなってくるのはもちろん当然で 各作品に対してのハードルも高くなる、、、 ことも一部ではあるかもしれないけれど やっぱ作家ごとに型は少しずつズレて…

ふと。

「虚構機関」を読み終えて。 もう小説を読み続けてずいぶん経って何をいまさらというカンジなのだけど 自分はどうやら型に飽きてしまうらしい。ことにようやく気づいた。 発想の「型」もあるだろうし、様式としての「型」もあるのだろうけれど、 そのどちら…

えすえふはげんきです

大森望・日下三蔵編『虚構機関―年刊日本SF傑作選』(創元SF文庫)読む。 ついに日本でも毎年のSF中短編傑作選が刊行、 しかも大森望が編者の1人、 というからには読まずにはいられない。 買って読む。 本企画が成立したのは円城塔、伊藤計劃のおかげ、みた…

それなんてえろげ

ということで、エンジンサマーはおいといて、 ロバート・チャールズ・ウィルスン『時間封鎖』(創元SF文庫)読む。 ちなみに「時間封鎖」だけでぐぐってみたらエロゲらしきものが出たので要注意。 原書のタイトルは「SPIN」なので訳者も確認して他のタイトル…

しょうきゅうし

ジョン・クロウリー『エンジン・サマー』は 訳者本人による特設サイトもできたことだし、 ひとまず販促更新は打ち止め。 もう一度読み終えたらどっかに書きます。

ぺいんてっど・れっど

ジョン・クロウリー『エンジン・サマー』ながめる。 そういえばここでエンジンサマーすげーすげーと言っているものの、 初読の際はつっかえつっかえ読んだクチだったりする。 半分ぐらいまでいけば後はもう惰性で読めます。 惰性っていうかのめりこむように…

すぴーく・あ・わーど

ジョン・クロウリー『エンジン・サマー』読む。 そういえばこれまですげえすげえと言っていたものの ほとんど説明していなかった『エンジン・サマー』の ものがたりについて。 裏表紙を見てしまえばどどんと粗筋が書いてあるので ここでも同じ程度には書いて…

rush thad speaks

エンジン・サマーを探すことになった経緯を覚えていないのだけれど、 たぶんSFとのファースト・インパクトとなったベイリー『時間衝突』と同じく 大森望訳の本を捜し求めていたらぶつかったんだったと思う。 出版されてから十年以上経っていたため新刊書店で…

ジョン・クロウリーはじめました

ジョン・クロウリー『リトル・ビッグ』をぱらぱらと読む。 そのときの気分次第だとは思うけれど、 自分のオールタイムベストSFは『エンジン・サマー』だったりする。 もしかするとファーストインパクトにあたるベイリーの『時間衝突』を選んでしまったり お…

ジョン・クロウリー祭開催中。

ジョン・クロウリー『エンジン・サマー』を読んだ年は、 キース・ロバーツの歴史改変SF『パヴァーヌ』や パングボーンのSF成長小説『デイヴィー』など ちょうど扶桑社のソフトカバーSFですげえのが出ている頃で、 いやーいいよねー扶桑社いいよーパヴァーヌ…

新刊ベスト3

1位:スティーヴン・ミルハウザー『ナイフ投げ師』(白水社) 精緻さを追い求める職人的/求道者的な芸術家たちをミルハウザーはよく描く。 例えば本書に「新自動人形劇場」という作品がある。 限りなくニンゲンに近い人形を、ずっと追い求めてきた天才的な…

ブックレット

半期に1度、読んだ新刊と旧刊からベスト3を決める なんてことをここ10年近くやっているのだけれど。 実は2007年後期(2007/10/15〜2008/04/14) って アップしていなかったりしたのだった。ははは。 ずっと気になっていたのでようやく更新。 できれば無理や…

マルーク、グイン!!

グイン・サーガのアニメ化。 http://www.guinsaga.net/ キャラクターが少し公開されたと聞いて、サイトを見てみる。 あー、まあこんなカンジが無難そうで良いよね、 後は動きを見るまでは何とも言えないしなあと思いつつ 他のページも見ていると、 キャラク…

とりあえずアップ

ジョン・クロウリー『エンジン・サマー』買う。 自分はもちろん〈ワンス・ア・デイ〉派。当たり前じゃないか。 ――ということで、ジョン・クロウリー『エンジン・サマー』と マイケル・コーニイ『ハローサマー・グッバイ』とを読んだヒトは 〈ワンス・ア・デ…

おさなごころのきみ

おみおみ「モンデ・キント」(「月間Gファンタジー12月号」掲載)読む。 モンデンキント【月の子】と言ったら「果てしない物語」的な何かじゃろか と思いながら読んでみたら料理漫画だった。ぜんぜん違った。ぜんぜん?どうだろう。 食材にはそれぞれ「感…

小説の推進力

保坂和志『書きあぐねている人のための小説入門』(中公文庫)読み始める。 自分は小説を書く気がないので(書けないと思っている) そういう意味では書きあぐねてはいないので(書かずぎらいみたいなカンジ) 本書の読者として適切ではないのだけれど、 そ…

げーぱら

荒川弘「鋼の錬金術師」読む。 ワンピースと対極的にこちらは1巻から画風が確立しちゃっていた作品。 5〜6年ぐらい経っているはずなんだけど今1巻を読んでも20巻を読んでも あまり変わりがない。 ていうか、ちきんぢょーぢ時代からほとんど変わりがない。す…

ごむごむの

尾田栄一郎「ワンピース」読む。 最近諦めつつある。 小学校時代からずっと読んでいるけれどジャンプはきっと卒業できない。 「ワンピース」がとっととつまらなくなりゃ たぶんジャンプも卒業できるんだけど ぜんぜんつまらなくなってくれない。 シャボンテ…

こはるびより

大森望のmixi日記で 「扶桑社からジョン・クロウリー『エンジン・サマー』の見本が届いたから 早いところではそろそろ配本されるのでは」 といった内容のことが書いてあったのでいそいそと身支度して 慌てふためきながら池袋はジュンク堂へ。 ない。 いやま…

新刊3位

新刊3位は 柴田元幸・編『モンキー・ビジネス (1)』(ヴィレッジブックス) 柴田元幸・責任編集の季刊発行ぐらいな文芸誌。 これって書籍扱いなんかしら。よくわからない。 自分はひとつの世界にハマるのに時間がかかるので、 短編集ってのが苦手だったりす…

新刊2位

ひとまず新刊2位は 保坂和志『小説、世界の奏でる音楽』(新潮社) である。 「ひとまず」新刊2位、であるのにはちょっと理由がある。 本書は保坂和志が「新潮」に連載した「小説をめぐって」をまとめていったものだ。 第1期が『小説の自由』 第2期が『…

新刊1位

ということで今期の新刊ベスト1位は、 小松左京・瀬名秀明『サイエンス・イマジネーション』(NTT出版) ほぼ無条件で瀬名秀明好き、的な友人がいるけれど、 自分はほぼ無条件で瀬名秀明の科学本が好き、だったりする。 全体的にわかりやすいし、けっこう最…

ベスト3

けっこう本格的に読書期でないため、 今期もまったく本を読んでいない。 やべー。 言うほどやばいとも思っていないあたりがやばい。 現在、こいつだけは買って読まないとなあと思って 古川日出男『聖家族』を読んでいる。 ここのところの古川本は図書館で借…